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信州大学医学部附属病院 手術部と材料部を訪ねて

連載3 見えてきた課題をクリアして1歩先へ!


手術部兼材料部看護師長
林 知子さん

モニター画面で、各滅菌装置の稼働状況がわかります。
 信州大学医学部附属病院の手術部と材料部のコンテナセットを対象に、2012年から運用が開始された滅菌物管理システムですが、今、手術部の動きが一つのキーポイントになっています。
 手術部では、清潔ゾーンにある自動倉庫の端末から入力するだけで、必要なときに、必要なコンテナセットを出庫することができます。また、滅菌期限を入力すれば、期限切れのコンテナセットを取り出すことも可能です。手術室の出入り口にあるセンサーは、出入りするコンテナのICタグを即座に感知してデータを収集し、所在がわかるようにもなっています。「ただし、トレーサビリティの観点からすると、 “いつ、誰が、どこで、何を使ったか” という情報が取れません。それではただの所在管理システムになってしまいます。そこになんとか道をつけたいと思っているのですが」と、古畑先生は語ります。
 手術部兼材料部 看護師長の林さんは、「材料部ではほぼ100%の作業履歴が取れているのですが、手術部では個人差があり、全体的には70%程度とまだまだ低いのが現状です。
 システムを導入後、しばらくして手術部の看護師に対するアンケート調査を行いました。その結果、トレーサビリティが必要だということを分かっている人は多いのですが、緊急の手術などが入ると、ICタグを読み込ませる時間的な余裕がないという人も多いことがわかりました」
 現在、同院の年間手術件数は約6000件以上で、毎年増加傾向にあるということです。「今年5月から眼科のコンテナセット化が可能になりましたので、あとは手術部のデータ入力の実施率が高まれば、ヤコブ病に関する手術履歴も取れるようになります。業務調整という部分でのカバーもあるかと思いますが、手術部の実施率を上げるための方策を考えていかなければと思っているところです」と、林さんはその悩ましさを語ります。
 これについては長根さんも、「看護師さんも、手術をこなしながらデータを入力するというのは大変だろうと思います。であるならば、そこのところをストレスなく作業ができるようにしていけたら、コンテナセットから単品器械の管理といった先にも進めていけるのかと思っています」

自動倉庫内部
 古畑先生は、「できれば、看護師さんに負担を強いるのではなく、システムでカバーしていけるような形を考えていこうと思っているところです。自動で患者さんにヒモづけさられるようになればいいのですが。そこのところが、今後の課題です」と語ります。
 滅菌物管理システムのゼロからの開発に始まり、実際に運用が開始されるようになって2年目。病院内での運用実績が評価され始めていると共に、課題も見えてきています。
 しかし、その目指す目的が明確であるだけに、成功の鍵も今後、見えてくるのではないでしょうか。走り続ける同院の動きから目が離せません。

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