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信州大学医学部附属病院 手術部と材料部を訪ねて

連載2 ICタグによる滅菌物の一元管理を実現


材料部業務責任者
長根一也さん
 信州大学医学部附属病院では、2001年に手術部が入る診療棟を建設する際、材料部を手術部の下の階に設け、清潔・不潔ゾーンを上下階で統一するという、当時としては最新のゾーニングが取り入れられました。
この企画・設計に携わったのが、古畑先生でした。「一番重要なのは、材料部と手術部のものの流れを一定にすることでした。特に、リサイクルされる器械がどういう形で流れるのか。そこで材料部と手術部の清潔・不潔ゾーンを縦に一定にしたのです。その上で、2つの部署を自動倉庫で連結させました。コンテナの搬送機を兼ねた自動倉庫というのは国内でも初めてで、すべての器械が同じゾーニングの中で動いています」 また、2008年からは一次洗浄の廃止と中央化が図られ、現在では病院内のすべての器械洗浄を材料部で請け負う形が整っています。 こうした中で、手術部限定とはいえ、昨年から滅菌物管理システムが稼動を開始しました。
 材料部業務責任者の長根一也さんは、「今までアナログで管理していた部分がデジタル化されたのは非常に大きいと思います。手で書いていたものが、ハンディターミナルでピピッと読み込むだけになりました。 また、 “いつ、誰が、どこで、どのような処理をしたか” ということが客観的なデータでわかるので、そこで何か問題が発生してもすぐに後追いができます。
 ただし、ミスがすぐにわかってしまうので、スタッフの皆さんには緊張感を持ってやってもらっている部分もあります。おかげさまで、今のところ大きな事故事例もなく、うまく運用されていると思います」 では、材料部でのICタグを使った滅菌物管理システムの流れを見てみましょう。 まず、手術部から材料部の洗浄エリアに器械の入ったラックが降りてくると、洗浄を担当するスタッフの方が、自分のネームプレートとラックそれぞれにつけられたICタグを、ハンディターミナルで読み込みます。同様の作業を、洗浄-組立-滅菌前-滅菌後-自動倉庫への入庫前に行います。これにより、コンテナセットの一元管理が可能になります。
 ICタグをハンディターミナルで読み込むだけの簡単な作業に見えますが、システム導入時のことを長根さんは、「材料部のスタッフは女性の方がほとんどで、やはり女性は機械に弱いのか、最初は尻込みする方も多かったのです。でも、古畑先生が装置の説明会を開いてくださって、その簡便さがわかり、今ではほぼ100%に近い実施率につながっています。特に、組立と滅菌エリアは完ぺきに近い形で、皆さんストレスなくやってくださるので助かります」と、スタッフの皆さんをねぎらいます。「どんなシステムも、最終的には人が運用していくものなので、そのシステムの目的をいかに理解していただけるかが、システムを成功させる鍵なのかなという気がしています。その意味で、人の教育というのは、いつの時代も重要なところだということを改めて痛感しています」という長根さん。滅菌物管理システムの最前線で、その運用に取り組む責任の重さを垣間見る思いがしました。

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